直正公の銅像がついに完成し、3月4日に記念式典、除幕式を挙行しました。3年に及ぶ組織づくりと募金運動が実った瞬間であり、それぞれが運動を成し遂げた充実感と、教育、観光など今後の活用に思いをはせていました。

この日は晴天に恵まれ、約1000人の寄付者、県民が銅像周辺に集い、県内外の有志の支援、協力で完成にこぎつけた銅像の完成を祝い、感慨深げに地上高8・5メートルの像を仰ぎ見ていました。カノン砲による3発の力強い祝砲も佐賀城周辺に響き渡りました。

佐賀県と共催で開いた記念式典には寄附者約500人が出席、 井田出海会長や山口知事の挨拶、名誉会長で台座揮毫をいただいたトヨタ自動車名誉会長の張富士夫氏と秀島佐賀市長から祝辞をいただきました。張氏は自身の先祖と佐賀藩とのゆかりに触れながら再建にかかわった喜びを語られました。

再建銅像は佐賀の幕末維新の再検証と新たな精神文化の掘り起こしを担うとともに、子供たちの先覚教育、観光、城下町の佇まいの大切にしたまちづくりなど各方面での効果が期待されています。

再建運動は佐賀城を愛する会が耕し、われわれ再建委員会が組織的に種をまいて育て、県内外のご寄附者が光と水を注いでいただいた結果、見事な花を咲かせたものです。佐賀の地で新たな文化県民運動の成果であり、寄付文化の門戸を開いたという見方もできるのではないでしようか。

寄附金の総額は1億4000万円と委員会が当初目標とした1億円をはるかに超え、総事業費を差し引いても3700万円前後の余剰金が生じます。今、全国各地で募金やふるさと納税制度による銅像建設計画が進められていますが、いずれも厳しい状況で、佐賀での成功は関係者の注目を集めています。

剰余金については税控除の募金運動を始めるときの国税との約束で、残額すべてを佐賀県に寄付することになります。今、佐賀では来年の明治維新150年に向けて県を挙げて維新博開催などの準備が進められています。皆さんのご芳志の積み上げである寄付金もこうした歴史・文化関連の事業に一部充てられることになりそうですが、委員会としても募金の主旨をたがえないようしっかりと協議をしていきたいと考えています。

都道府県の半数を超える全国各地から寄せられた約1700件の寄付者の皆様にあらためて感謝申し上げるとともに、再建銅像が県民はもちろん、国内外からの観光客にも愛され、注目され、幕末維新の激動期にいたずらに倒幕に走らず、日本国全体の安寧と将来を冷静に見つめていた鍋島直正という名君がいたことを一人でも多くの方々に知っていただければありがたいと思います。

皆様、3年間に及ぶご支援、ご協力、ありがとうございました。